2004-2014: V4開発10周年

ベルト駆動による世界最速時計から、ベルト駆動による世界最速トゥールビヨンへ
10年を経てタグ・ホイヤーのV4テクノロジーは輝き続ける

2004年バーゼルワールド
それは全ての始りの時…

2004年タグ・ホイヤーは、線形運動するローターで蓄えられたエネルギーをボールペアリングにより回転へとその力の運動を変換、ベルト駆動により伝達/調節を可能とした、世界最速モナコV4コンセプトウォッチを発表し、時計業界に革命を引き起こしました。このV4の名は、四つのバレルを持つV字型メインプレートに由来し、ボールベアリングを持つこのバレルは二つがベルトで連動、それぞれのセットが、フォミュラ1レーシングエンジンのシリンダーの如く13度の傾斜を持って左右にセットされています。

特許取得、ベルト駆動によるこのコンセプト時計は、トラディショナルな時計造りによる時計機構を全く新しい発想で塗りかえるものでした。また、この時計はデザインの面でも画期的で、スティーブ・マックィーンの映画「栄光のル・マン」(1971年)で一躍脚光を浴びたモナコウォッチのスクエアケースデザインを採用し、以下の数々の賞を受賞しています。

・GPHG=ジュネーブ時計グランプリ「デザインウォッチ」賞
・ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)主催プロダクトデザイン賞「レッド ドット デザイン」賞
・ウォールペーパー誌「ウォッチ・オブ・ザ・イヤー」
・ポピュラーサイエンス誌「ベスト オブ ホワッツ ニュー賞」

タグ・ホイヤーが先進的機械式時計ムーブメント開発の点で世界から脚光を浴びた瞬間でした。

5年後、ついにコンセプトが
実機として実現…

2009年には、コンセプト発表当時は誰もがその実現を信じなかったベルト駆動 による モナコV4が市販用の時計として発表されます。コンセプトの発表から5年の間、タグ・ホイヤー R&D部門のエンジニアたちは様々な困難に打ち勝ってきました。特に最後に立ちはだかった障害、極々細い駆動ベルトの強度の改良に心血を注いで、ついにそのコンセプトを現実のものとしたのです。これは、1969年ホイヤーにより生み出された初の自動巻クロノグラフムーブメント「キャリバー11 クロノマチック」以来初めて、複雑機能のコンセプトを実機として実現させた瞬間でした。モナコV4は真の時計造りの芸術であり、現代に於いて最もアヴァンギャルドな市販時計と言えるのです。
以後限定エディションとして、ローズゴールド、チタン、プラチナ、そしてセラミックを発売。いずれも前作を凌駕する傑作として進化を続けてきました。

2014 バーゼルワールド

アヴァンギャルド オート オルロジュリーと伝統の出会
その細さが人の髪の毛より細いベルト駆動の開発により実現したV4コンセプトは、2014年新たな段階へとその歩を進めます。アヴァンギャルドテクノロジ-が時計製造に於ける最も象徴的なコンプリケーション機能 “トゥールビヨン”と融合した瞬間であり、その全てが特許と言える、タグ・ホイヤー独自のトゥールビヨン機構を実現した「モナコ V4 トゥールビヨン」の登場です。

オート オルロジュリー時計製造の歴史に於いて、最も複雑で象徴的な機構「トゥールビヨン」とは、トゥールビヨンケージの中に脱進/調速機構を収め、その回転により時間計測に於ける精度への姿勢差による重力の影響を調整しようとするものです。モナコ V4 トゥールビヨンではこのコンセプトをさらに進化させ、世界で初めてトゥールビヨンの回転にベルト駆動を採用しています。このベルト駆動トゥールビヨンでは、ケージの故障や不具合が取り除かれ、なめらかで確実なケージの回転を実現しています。

このアヴァンギャルドな時計では、従来の回転ローターに代わりインゴット型のローターが上下に線形に移動、これによりエネルギーが作り出されます。その製造技術に於いて決して他社の追随を許さない超薄型駆動ベルトは、その0.07mmに満たない幅に溝が刻まれ、非常に安定した動きと共に、効率的なショックアブゾーブの機能も果たしています。そしてボールベアリングを採用したバレルにこのエネルギーが蓄えられるのです。モナコ V4の組立は全てスイス ラ・ショー=ド=フォンにおけるタグ・ホイヤーの オート オルロジュリー工房で行われます。また、航空宇宙産業で採用されているブラックチタンをケースに採用するなど、高級素材を使用しています。

この様な偉業は、リスクを冒し大きなチャレンジに挑むことにより生まれ得るものであり、その精神はタグ・ホイヤー社の中で脈々と受け継がれ、これからも引き継がれて行くものです。モナコ V4 トゥールビヨン はタグ・ホイヤーのアヴァンギャルドテクノロジ-に懸けるその企業精神を証明する時計なのです。